このブログの記事でも書きましたが、日本では先月イプシロンロケット6号機の打ち上げが失敗しています。
これを受けJAXA(宇宙航空研究開発機構)は、開発中のH3ロケットの部品を、打ち上げに成功しているH2Aロケットと同じ部品に交換する方針を公表しました。
問題の部品は、姿勢制御に使われる噴射装置に使われている部品で、2系統ある装置のうちの1つで、配管内の推進剤がうまく流れていなかったことがわかっています。
これが、弁の不具合によるものなのか、詰まりによるものなのかは現在調査中のようです。
部品が作れるように設計されていなかったのか、設計に問題はないが上手く作れなかったのかは微妙なところですが、失敗時の経済的損失を考えると、実績のある部品に交換するのはやむを得ないと思います。
北朝鮮が、高性能のロケットの発射実験を次々に成功させている時期ですので、尚更、次の打ち上げは失敗してほしくありません。
今回の部品の不具合が、メーカーの問題かどうかはわかりませんが、メーカーの物作りの技術が怪しくなってきていることは、否定しにくいように思います。
それにしても、最近ギリシャ文字を耳にする機会が増えているので、イプシロンだのオミクロンだのと言われると、宇宙の話なのか、ウィルスの話なのか混乱します。
ただ、これも地球上で暮らしている人間の感覚からくるもので、ミクロの世界とマクロの世界に共通点があるというのは、案外、宇宙の真理なのかもしれません。