中学生が受ける英語のスピーキングテストについて揉めています。
大人の間でも公平性が保たれないなどの意見も出ていて、賛否両論あるのです。
今日、そのスピーキングテストが行われました。
大きな問題もなく実施されたようです。
ただ、大人が制度について揉めているというのが、問題といえば問題です。
英語の運用能力を向上させるには、試験で実施するというのは有効な方法だと思います。
しかし、都立高校入試で利用されるにあたり、配点についてや採点をフィリピン人の講師が行うという話もあり、客観性や公平性といった点で疑問視されています。
試験の実施も、ベネッセコーポレーションに委託して行われるため、スピーキングテスト自体が同社の主催するテストに類似しているという指摘もあり、そのようなサービスを利用できる家庭と、利用できない家庭との間で格差も生じるのではないかと懸念されています。
合否判定に使われないなら、やってみれば良いと言いたいところですが、上手く実施していくには、時間が必要だと思います。
試験として行われるうちに、スピーキング力を鍛えるノウハウも蓄積されていき、試験の実施方法も改善されていくのだと思います。
ただ、合否の判定に用いられるということであれば、改善されるまでに受けなければならない受験生がいることを考えると、無責任なことも言っていられません。
受験者には負担の少ない制度にしていかなければなりません。
生徒に英語の運用能力をつけさせ、それを試すものだと思いますので方向性を誤ってはいけません。
元々英語の教科書についても、表現が独特だという批判がありました。
私自身も My name is~.で教わった世代です。
現在は I am ~.で教えるようになっています。
都立高校を受験する中学生だけが使う英語などという新ジャンルができないことを祈るばかりです。