新型コロナウィルス対策の行動制限が緩和され、旅行などができるようになってきています。

京都・奈良に観光客が戻り、賑わっています。

賑わうというより、激混み状態と言って良いほどです。

円安による外国人観光客の増加もありますが、日本人観光客も明らかに増えています。

紅葉の季節ということも理由の1つだと思いますが、寺社仏閣などの建築物や芸術作品を観たいというのも理由の1つだと思います。

私自身も、人工的な夜景などよりは、京都や奈良の街並みに惹かれます。

建築物そのものが良いと感じられるからと単純に感じていたのですが、この点に関して、最近なるほどと思えるネット記事があったので書きたいと思います。

その記事には「建築物の前に立つと、昔の人と同じ空間にいるという幸せを感じられる」という趣旨のことが書いてありました。

確かに、現在観ても、よくできているというだけではなく、行けないはずの昔に行ったような感覚にもなるし、会えない昔の人とのつながりを感じるきっかけにもなります。

新型コロナウィルスなどが流行すると、医学が発達した現在に生きていてよかったと思う反面、自分たちのルーツになる人達が、あれほどの技術を持っていたことに誇りを取り戻し、物はなくても精神的に豊かな暮らしをしていたのではないかと安心するのかもしれません。

京都や奈良の寺社仏閣には、昔、疫病などが流行し、たくさんの犠牲者が出たことをともらって建てられたものや、このような災厄を避ける意味で建てられたものもあります。

新型コロナウィルスが流行した現代の我々が、後世の人達に何を残せるのか問われているような気もします。