法務省が昨年末、名古屋刑務所で刑務官が受刑者3人に暴行をくり返していたことを公表しました。

これをきっかけに、全国の刑務所や少年院で調査が行われました。

全国257の施設で2週間分の監視カメラの映像チェックを行いました

その結果、不適切な言動が122件確認されました。

名古屋刑務所といえば20年程前も、受刑者に対する消防ホースによる水掛けや、拘束着による締めつけが問題になりました。

今年になってからは昨年変死した受刑者の存在も問題になっています。

豊田警察署は殺人事件として容疑者不詳のまま書類送検していますが、名古屋地検岡崎支部は、なぜか不起訴処分としています。

身体拘束は人権侵害となりますので、身体が拘束されるのは犯罪が理由であっても、なくても、相当な理由があるということになります。

そのため、管理する側からすれば、身体拘束されるような人間に対しては、身体拘束以外の人権侵害があっても仕方がないというような考えがあるのではないでしょうか。

また、問題があるとしても受刑者については被害を訴える手段が乏しく、被害を訴えたとしても信用されないだろうという意識もあるのではないかと推測されます。

刑務所と入管施設は別組織ですが、スリランカ人ウィシュマ・サンダマリさんが入管施設内で亡くなったのも名古屋です。

刑務所で繰り返し暴行事件が起きる場所と問題となる対応が取りだたされる入管施設の場所が一致するのは偶然でしょうか。

それともこの地域に人権意識が低下する原因が何かあるのでしょうか。