原油高であることもあり、石油代替燃料への関心が一段と高まっています。

国際的にも脱炭素がテーマとなっており、水素燃料の活用も始まっています。

水素燃料を利用する技術だけでなく、水素自体を低コストで生成する技術が開発されています。

アメリカ(u.S.A)のライス大学とプリンストン大学の研究チームは、プラズモニック光触媒を使って、アンモニアから水素作る技術を開発しました。

触媒に使うCu-Feプラズモニック光触媒には、名前に入っているとおり、銅(Cu)と鉄(Fe)を使います。

原料となるアンモニア(NH3)は鉄(Fe)と結合します。

銅(Cu)にLEDの光を当てると、銅(Cu)「ホットキャリア」と呼ばれる高エネルギーの電子を生成します。

ホットキャリアを生み出すのは、LEDの中の特定の波長の光です。

このホットキャリアが鉄(Fe)と結合したアンモニア(NH3)を分解することで、水素を作ることができます。

簡単に揃えられる装置で水素を作ることができます。

そのためコストも低く抑えられるのです。

これを大規模な装置で行えば、大量の水素をを作ることも期待できます。

あとは安全に保管する方法を考えれば良いのです。

水素は単体だとても危険な物質です。

爆発したときの危険は、福島県の原発事故を思い起こせばわかります。

ただし、うまく使えば、そのエネルギーを燃料として使うことができるということです。

電気自動車の燃料電池としても使われます。

電気を生み出す時、酸素と結合しても水になるだけです。