黒海上空でアメリカ(U.S.A)の無人機とロシアの戦闘機スホイ27が衝突したという情報が流れています。
本当であれば、ロシアがウクライナに侵攻して以来、米露の初の直接的な衝突となります。
しかし、ロシア側に攻撃の意図はなかったのではないかと思います。
勿論、無人機を撃ち落とすという可能性はありますが、戦闘機が衝突してしまうというのは事故としか考えられません。
戦闘機は通常の航空機よりも速い速度で飛びます。
衝突したアメリカの無人機は相当な速度が出る性能ですが、戦闘機よりは遅いわけです。
このような目標に対して、戦闘機が接近するというのが技術的には難しいわけです。
無人機を目視で確認しようとして接近を試みたものの、戦闘機のパイロットの技術が未熟で衝突してしまったというのが実際のところではないでしょうか。
目視できた時点で、既に手遅れだった可能性があります。
体当りすればロシアの方が犠牲が大きいので、攻撃の意図ではないことはアメリカ側もわかっていると思います。
そのため、両軍の戦闘に拡大するという可能性は低いのではないかと思います。
西側諸国が情報収集のために無人機などを飛ばし、ロシアがそれを嫌がって戦闘機で威嚇するけれども上手くいっていないという現在の状態を象徴する出来事のようにも見えます。
戦闘機というと強力な武器も思えますが、正確な情報が得られれば、地上の兵士が1人で操作する地対空ミサイルで撃墜できてしまえるということも今回の戦争で明らかになってしまっています。