7月13日、柏崎刈羽原発は、今年3月、未許可の携帯電話を持つ作業員が、原発内のゲートにある金属探知機を通過していたと発表しました。
胸のポケットに許可を得ていない携帯電話を入れたままであることを失念し、そのままゲートを通過したものです。
別のゲートの金属探知機に反応して発覚しました。
携帯電話自体も使い方によっては安全とは限りません。
例えば、飛行機などでも持ち込みが制限されることがありますが、絶対に使用されている機器が誤作動しないとわかっているわけではありません。
また、特殊詐欺などのように、携帯電話で指示を受け、良からぬことをするということも可能になってしまいます。
GPS機能がついているなら、いろいろなものを誘導できてしまいます。
更に、もし、携帯電話ではなく武器でも通過できるとしたら、テロ対策などが不十分であることを物語っています。
運転再開へ向けて、手続きが進んでいる原発がある中、このような問題が出てきます。
書類の不備や、安全対策への問題が指摘されているにも関わらず、このような問題が起きます。
今回は個人の些細なミスによるものですが、本来このような些細なミスによっても事故が引き起こされないような体制の構築が必要とされているのですが、運転再開に向けての書類では、このようなミスは起きないことが前提になってしまっているようです。
結局、このような現場に立つ人をどのぐらいリアルに捉えているかということが、安全体制の構築にかかわてくるのだと思います。
同様のトラブルが1月にも起きていたというので、緊張感が無いと言われても仕方ないのではないかと思います。