東京の街が、どんどん良くなっているかといえばそうも言えない気がします。

ただ、先祖返りして、改善されている部分も出てきています。

例えば、日本橋の上を通る高速道路ですが、前回の更に前の東京オリンピックの時に、高速道路を整備するのに、ゆっくり土地の買収などをしている時間は無かったため、川の上を通すことになってしまいました。

後から見ても、橋の上を高速道路が通っているというのは日本人のメンタリティには合わない気がします。

これが、地下を通すことによって、日本橋の上から消えようとしています。

工事は2035年頃には完成する予定のようです。

今の東京と江戸時代で、大きく異なる点の1つに水運の利用があります。

トラックなどはありませんでしたから物資を運ぶにも、今よりもずっと水運が利用されていました。

川は整備されて、昔よりも氾濫しにくくなっていますが、船が利用されなくなってしまいました。

現代の交通の混雑の緩和のためもあって、これから日本橋と豊洲の間で船による移動が可能になります。

人口は減っているはずなのですが、都市部への人口集中はなかなか改善しません。

電車は、路線が伸びたり、駅の周辺に新しくマンションができたりといった事情で、今までよりも混雑するところもあります。

少しでも水上での移動に分散できれば、高速道路の渋滞も緩和されるかも知れません。

来年の春には、晴海と日の出間でも、船での移動が可能になるようです。