自由民主党の安倍派など一部の派閥による裏金づくりが問題となっています。
捜査段階ですが、そういう実態があったと言わざるを得ない状況です。
政治資金規正法に違反するので違法ということになります。
ただ、新人議員が政党に所属した場合、収支報告書に記載しなくて良いと言われて、それは駄目でしょうと自分だけ記載するというのも難しいと思います。
記載している人間がいれば、他の人間はどうなっているということになるからです。
他の人がやっているから良いということではなく、政党に所属していながら、その政党の指示に反して、ルール通りに動くということは難しいだろうということが想像できます。
組織と個人、あるいは集団と個人の問題と言っても良いかもしれません。
最近起こった問題と何やら共通する問題が見えてきます。
旧ジャニーズ事務所の性加害の問題、宝塚歌劇団のパワハラの問題などです。
それぞれ原因を作った人間はいると思いますが、その後、その組織なり集団に所属するようになった人が、因習に従うことで、因習を維持ないし助長することに加担することになってしまっているという構図です。
そして、後にそのような因習が社会的に許されないということがはっきりすることで、妥当性の問題と言うよりも、違法性があるかどうかという問題にまで発展してしまいます。
そのような因習を変えなければならない時期になってきているということなのだと思います。
安倍派内部の人間から、不正を認め、状況を変えていかなければならないという発言が出ていることに、政治家としてのぎりぎりの矜持を見出すことができるといえるのかもしれません。