タクシーやバスのドライバー不足が懸念される中、ライドシェアが検討されています。
人だけでなく物を運ぶ工夫もされています。
群馬県の関越交通は、温泉直通バスを使って、朝採れたイチゴを都内のスーパーに直送する事業を始めました。
別路線では高原野菜なども運ばれていました。
地方に限らず都心でも、利用者の減少によりバスの運行が難しくなっています。
人間だけでなく物流にも利用できれば、路線も維持しやすくなります。
これまでも路線バスと宅配や乗客数の少ない便を利用した電車での物流などが試みられてきました。
消費者からすれば新鮮なものが産地から早く届くので、誰も損をする人がいません。
人ではなく、物のライドシェアです。
帰りにも運ぶものがあればもっと有効活用できます。
ただ、特産品のない地域でもバスなどは維持する必要があるので、その辺が難点ではあります。
地方の場合、自家用車の保有率が高いので、尚更路線を維持することが難しくなります。
以前は、地方ではタクシー会社に連絡してタクシーを呼ぶことが普通にできましたが、今では連絡するタクシー会社自体がなくなってしまう地域も出てきています。
人口減少と元々あった過疎の問題なども重なり、生活インフラを整えることが難しくなっています。
資源や資本の再分配だけでなく、人の分配も必要になってきているのです。
お金の流れ同様、人の流れも作っていかなければなりません。
各地で様々な実証実験が行われるようになっているので、成功事例はどんどん取り入れていくのが地方の活性化に繋がります。