運転再開の許可がおりた新潟県の柏崎刈羽原発ですが、地元住民の同意は得られていません。
市民団体の反対をよそに柏崎刈羽原発の核燃料の装荷が始まっていました。
新潟県知事や長岡市長は、あくまで運転のための検査の一部で、再稼働とは関係ないとしていますが、再稼働のための既成事実を作っていく過程にしか見えません。
東京電力は、課題が見つかれば立ち止まり、必要な対策を講じるなど一つ一つの工程を着実に進めるとしていましたが、早速核燃料装填が中止されました。
制御棒を原子炉圧力容器に挿入しようとしましたが、電源が入っていないことがわかったのです。
ブレーカーが落ちていたようです。
電源入っているかどうかわからない状況で作業が進むの?と疑問に思ってしまいますが。
システムが複雑なため、マニュアルに従って決まった作業を順次進めていく姿が想像できます。
必要な作業を終えた時点で、なぜ動かないか確認→電源入っていない→ブレーカーが落ちているとわかったのだと思います。
この感じで運転していくのかと思うと、どのようにして安全な運転ができると判断されるのか疑問に思います。
以前も書きましたが、柏崎刈羽原発は東京電力の設備です。
電力は、東京都民のためにもまかなわれます。
電力を使っておいて批判めいたことを書くのは無責任なようにも思いますが、電気は原発で生み出された電気である必要はないのです。
原発による安価といわれる電力は、企業での需要に応えるためのものと考えた方が良さそうです。
東京都民のためだけのものなら、新潟県の住民よりも、都民が重視される理由はないわけです。
ブレーカーが落ちて機械が動かないのが中止の理由ですが、なぜブレーカーが落ちたのかはわかっていません。
作業再開の目処は立っていません。