中国(中華人民共和国)の海軍が、新型空母「福建」を試験航海しています。

台湾との緊張関係や尖閣諸島を巡っての関係を考えると、日本にとっても脅威になる存在です。

中国の戦闘機が、日本の領空を侵犯することがあります。

しかし、大陸との距離を考えると、そう長い時間、日本の領空内を飛行することはできません。

航空燃料は高価なうえ、戦闘機は燃料を大量に消費するので、中国から飛来して、日本の上空で長い時間飛行することはできないのです。

中国本土に帰ることを考えると、帰りの燃料を気にしなくてはなりません。

しかし、空母を日本海などに展開した場合、日本海の途中まで帰ればよいので、より長い時間飛行することが可能となります。

福建は、電磁式カタパルトを備えています。

民間機は滑走路を長く走りますが、空母では滑走路が短いため、カタパルトで打ち出すイメージです。

それが電磁式というのは、例えて言うとガンダムが発進する時に乗るカタパルトが、リニアモーターカーと同じ仕組みになっているような感じです。

海外から購入した空母もありますが、福建は中国国内で建造したものです。

中国軍の高官はすでに、4隻目の空母を建造していることを公言しています。

国土の割に海に面している部分が少ない中国ですが、東シナ海、南シナ海を意識して海軍力を強化していることは明らかです。

日本だけでなく、アメリカ(U.S.A)フィリピン(フィリピン共和国)など周辺諸国との緊張状態も高まっていきます。