回転寿司のスシローを運営するあきんどスシローが、アルバイトの5分未満の賃金を支払っていなかった問題で、退職者を含めたアルバイト・パートに、未払分を支払うことを決めました。
法で定められたとおりの取り扱いをすべきなので、偉いとか偉くないとかいう問題ではありません。
ただ、回転寿司業界は、客の迷惑行為などでイメージダウンし、決して追い風とは言えない状況だと思います。
その中で、きちんと法的な基準に従って、過去に遡って人件費を支払おうというのは、見上げたものだと思います。
はっきりいうと、15分未満切り捨てられているという派遣社員は世の中にザラに居ると思います。
就労時間については、きちんと支払うべきなのですが、売り上げにつながる就労時間と言えるかどうか微妙な時間帯があることも事実です。
杓子定規に賃金を支払えといって、経営が成り立たなければ元も子もありません。
要はきちんと人件費を支払って、経営を成り立たせることが重要です。
企業はいたずらに搾取すること無く、労働者はいたずらに労働対価以上の要求をすべきではありません。
搾取と言えば企業が相場でしたが、最近は権利意識の高まりもあり、労働組合活動は下火になったように見えますが、労働者側からの行き過ぎではないかという要求が出てくることもあります。
いつの時代も収入がなければ生活できないということに変わりありませんが、利益を上げるという共通の目的に向かって動くべきで、利益が出ているかどうかにかかわらず、相手から奪い合う関係であってはなりません。