パンソニックグループがテレビ事業からの撤退を検討しています。

テレビといえば戦後の日本を代表する製品の1つです。

開発競争により様々な製品が生み出されてきました。

パナソニックはどちらかというと、プラズマテレビで競争力が高かった企業です。

しかし、液晶が優位になったといってよいと思います。

液晶で有名だったのがシャープですが、シャープはその後経営が悪化し、海外企業に吸収される結果となってしまいました。

その後、パナソニックは液晶へも注力しましたが、後発であるためか国際競争力という点でいうと、優位性が感じられない結果になったのだと思います。

大型化が難しいといわれた液晶で独壇場だったシャープが、1つの技術にこだわったために、衰退してしまったことを考えると、テレビ事業に見切りをつけるという選択肢を考えられるだけ、パナソニックは経営陣が上手く機能しているということなのかもしれません。

日本の国際競争力や技術開発力、テレビというメディアの優位性、コンテンツの多様化を考えると、テレビという製品の転換点なのかもしれません。

パナソニックのテレビ事業に対する方針の決定は、これからですが、オリンピックの公式スポンサーからは下りています。

オリンピックを観るために国民がテレビを買うという行動には見切りをつけたといえるのではないかと思います。

私が子供の頃は、直接経験していませんが、街頭テレビのプロレス放送に群衆が見入る姿を、テレビを通じて何度か見ました。

テレビが日本のお家芸だったことを伝える映像を、これからの世代の人が観るのは、スマートグラスか液晶シートが貼られた壁を通じてなのかもしれません。