お米の値段が、下がりません。

農林水産省は、市場での米が不足気味であることや、値段が上がっていることから、備蓄米の放出を決めました。

不足分とされる21万トンを、放出しましたが、効果は徐々に現れるといわれていたものの、いまだ実感できない状況です。

備蓄米放出決定時は、完全に市場価格に干渉してしまうので、放出分を年内に買い戻すと、下落分の修正を図るかのような発言をしていましたが、下がるどころか、上がっています。

石破総理は、急遽江藤農林水産大臣に追加放出を指示しました。

これほど、お米の流通ルートや流通量が把握できていないということなのだと思います。

他の作物なら、政府があまり把握できていなくても不思議ではない気がしますが、お米の場合、作付面積や、ある程度の自給率を維持するために、生産量は把握できているはずです。

農協に、お米が集まらなくなっているにしても、どのくらいの量が農協以外のルートに流れているのか、概算で把握できていてもよさそうなものです。

おコメの値段が上がると、お米を使った商品の値段も上がります。

単に値上げしたのでは、売れ行きが落ちてしまいます。

特に、持ち帰り寿司では、お米だけでなく、魚が不漁であることに加え、容器などの価格も上がっているため、ネタ小さめ、シャリ小さめと、かなり寂しくなっています。

不作でもないお米が、なぜこのように高騰してしまったのか、原因もまだ謎の部分があります。

国内での飲食店の経営状態が厳しくなることが予想されるうえに、トランプ関税で、アメリカ(U.S.A)への輸出事業者の経営が悪化することも予測できてしまう状況です。