これまで、あまり環境汚染の原因の認識されてこなかったマイクロプラスチックによる環境被害が認識され始めています。

廃棄されたプラスチックが、環境中で摩耗し、目に見えないぐらいの大きさで大気や土壌、河川や海に存在しています。

原因として認識できていないだけで、健康被害が出ているのではないかという心配も出ています。

中でも、トレッドと呼ばれるタイヤの表面素材が、アスファルトと混ざったタイヤの摩耗粉塵が、マイクロプラスチックとして認識されるようになってきています。

アメリカ(U.S.A)では、タイヤの中の劣化防止剤と大気中のオゾンが化学反応を起こし、生成された化合物が、銀鮭が川に戻るタイミングで、雨と一緒に降ることで、大量死を引き起こしていることが報告されています。

生物によって影響は異なるようですが、最近様々な魚が不漁であることを耳にする機会が多くなっていることは、温暖化による海水温の上昇だけでなく、マイクロプラスチックの影響が、魚の個体数の減少につながっているのかもしれません。

この問題は、ガソリン車やディーゼル車が電気自動車に代わっても起こりうる問題なだけに根が深いです。

目に見えないものは後回しにされがちですが、二酸化炭素の問題に劣らず、減らしていかなければなりません。

厄介なのは、自国だけが規制を強化しても、海外で規制が緩い国があれば、環境問題が生じてしまう点です。

SDGsが、行き過ぎて、効果に疑問を呈する企業も出てきていますが、複数の項目にわたって推し進めなければならない問題も存在するのです。