イタリア(イタリア共和国)やドイツ(ドイツ連邦共和国)など海外の大学とそのパートナーからなる研究チームが、猫が寝る時の姿勢についての論文を発表しました。

YouTube上で公開されている動画で、一定の条件を満たすもの408本の動画を分析したところ、猫の約3分の2は、左側を下にして寝ていることがわかりました。

両方下のような気がするので、内容を確認したところ、我々から見て、猫に向かい合って寝ているとして、我々に顔を向けた猫が、上から見た場合に、顔を起点に、左巻き(反時計回り)に丸まって寝ている状態を言っているようです。

つまり巻きの内側が地面についていないとして、巻きの外側が地面についていることを、下にしていると表現しているようです。

なぜこの姿勢をとるのか理由はよくわかっていませんが、現状では、この姿勢で寝ている場合、正面から敵や障害物が来たとすると目を覚ました時に、右目でも見えているはずですが、左目を中心に敵や障害物をとらえることになります。

左目から入る情報は脳の右側で処理されるので、右脳が使われることで、瞬時に動くことができるからではないかと研究者は分析しています。

人間の場合、右側を下にして寝た方が良いといわれています。

これは、心臓に負担をかけないためや、内臓の構造から、その方が、消化の妨げにならず、内臓の位置や形状も保たれやすく、内臓に負担がかからないからというのが理由のようです。

そうなると、猫は、人間と異なる理由で、この姿勢をとっている可能性が考えられます。

もちろん、研究者が分析しているように、目覚めたときに、すぐに動けるようにということも十分にあり得ます。

個人的には、それに加え、外敵に顔を向けているとすれば、心臓の位置が遠くなるということも理由の1つではないかと推測します。

猫や、犬の場合、攻撃は首を狙うような気がしますが、信頼していなければ、お腹は見せないといわれているので、やはり内臓は急所といってよいのではないかと思います。

中でも、重要な心臓を外敵や障害物から遠い位置にして寝ている可能性もあるのではないかと推測します。

いずれにしても、研究者が言うように、行動の非対称性は、生存戦略に基づいているのではないかと思います。