「西のフエキ」、「東のヤマト」と言ったら何でしょうか。

答えは、のりです。

のりといっても、食べる海苔ではありません。

くっつけるための糊です。

朝日新聞の連載「勝手に関西遺産」でフエキの糊が紹介されていました。

黄色いイヌの顔に、赤い帽子の容器のやつです。

「勝手に関西遺産」の記事で、フエキが大阪の会社であったことを知りました。

関東出身の私でも、子供の頃に使った覚えがあります。

フエキが大阪の会社であることを知り、洗練されているとは言いにくいデザインと主流とは言えない存在感だった理由がわかった気がします。

容器のキャラクターの名前は「フエキくん」で、アヒルと間違えられるようですが、イヌだそうです。

赤い帽子の蓋が開閉しやすかった覚えがあります。

液体糊よりもドロっとしていますが、チューブ糊よりも柔らかいです。

スプーンのような匙ですくって使用しますが、何故か子供の頃の記憶では、糊のヒンヤリ感が記憶に残っています。

2006年頃に、ファンがサイトを作り、そこでCGで作った架空のグッズを紹介していましたが、不易糊工業の当時の営業部長が、実際にキャラクターグッズを展開していき、現在は公式だけでも150種類以上の商品ができているそうです。

商品のデザインや文房具店に並んでいいた光景は、昭和そのもののような商品です。

現在、昭和レトロが昭和を知らない世代にも受け入れられる時代になっています。

時代がデザインを作るのか、デザインが時代を作るのかはともかく、令和を代表する商品が生まれることにも期待したいと思います。