ドローンが様々な分野で活用され、このブログでもいくつか活用事例を取り上げてきました。

今回は医療分野での活用です。

カナダで臓器移植手術用の肺がドローンで輸送され、無事届けられました。

場所はカナダのトロントです。

肺は提供されても結局使用できないものも多いようです。

酸素供給が上手く行われ、最低限の機能が維持されていないと使いものにならないのです。

摘出と同時に上手く処置を施し、いかに早く運ぶかが鍵になります。

そのため都市部の交通渋滞を避けるため、空からの輸送を考えたようです。

急に決まったことではなく準備には18ヶ月もかけています。

輸送用のコンテナの開発から、ダミーを使っての輸送試験や落下試験を行い、緊急パラシュートなども装備しました。

このような準備を経てドローンは、9月25日カナダのトロント・ウエスタン病院を飛び立ち、6分後トロント総合病院の屋上に着陸しました。

今回はわずか6分間の飛行ですが、1度上手くいけば距離は徐々に伸ばせるのだと思います。

1度の飛行で得られた成果は他の分野でも活用できます。

このような臓器の輸送の他に、事故現場などに必要な医療機器を届けるなどの活用法も考えられます。

日本でも離島への薬品の輸送などは既に実証実験が始まっています。

事前に準備しにくい状況で、急いでものを届けなければならない場合、最短距離で運ぶことができれば命が助かるだけでなく、失われる機能が少なくて済むこともあります。

最近は自然災害も続いているので、災害現場での医療活動にも役に立つ使い方が出てくるのではないかと思います。