ウクライナ情勢での和平交渉がうまくいかず閉塞感が出てしまっています。

ロシアは攻撃を止めようとはしませんし、ウクライナも大きく妥協をするつもりはないようです。

そこで、第三国の仲介により停戦に導きたいところです。

ロシア寄りまたはロシアとウクライナの両方と関係の深い国というと中国が思い浮かびます。

西側諸国も中国に仲裁に入ることを求めています。

しかし、ロシアとの関係を気にして、なかなか仲介に乗り出そうとはしません。

ここで仲介に入ってしまっては、後々台湾に手を出しづらくなるからということもあるのかもしれません。

しかし、中国企業のドローン大手DJIがコンプライアンス上の問題を理由にロシアとウクライナでの事業を一時停止すると発表しました。

世界からDJIのドローンがロシアによる攻撃に使われているという非難があることに対応しての措置だと思います。

中国の法律に照らしてコンプライアンス上の問題について審査しているという理由ですが、今後の世界でのビジネスを考えると、世界からの非難を無視して事業を継続するのはまずいという判断だと思います。

ロシアだけでなく、ウクライナでの事業も一時停止するところにロシアへの配慮が伺えます。

中国政府としては事業停止は指示しにくいですが、企業側から公表すれば、企業の判断なので口は出せないという口実になるのだと思います。

表立っての仲裁でなくても良いので、なんとかロシアの攻撃が止まるように中国政府に動いてもらいたいところです。