これまで行政書士試験の教材を紹介してきましたが、ほとんど公務員試験の教材でした。
今回はその理由を書きたいと思います。
行政書士試験では行政書士試験専用の教材でよいものもありますが、私が公務員試験の教材を勧める大きな理由は公務員試験の過去問にあります。
資格試験を受ける場合、その試験の過去問を解くことが必須と言われています。
過去問を解くことで問題の傾向や出やすい所を押さえることができるからです。
法律の勉強である程度の難易度のある試験だと過去問を解く前に科目自体の重要事項は身につけていなければ問題を解くこと自体難しいです。
その重要事項を身につけるのには行政書士試験の過去問はあまり適していないと思います。
行政書士試験の特徴は掴み所がないのが特徴になっています。
行政書士試験用でよくまとまっている教材はあると思いますが、それを読んで理解するということと行政書士試験の過去問が解けるようになるということの間にギャップを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これに対し公務員試験の過去問はその科目の重要事項がきちんと身についていれば解けるようにできていますし、問題を解くことで法律の細かな理解が進むようにもできています。
そのため、法律科目の基本事項が身につきやすい問題となっているのです。
更にスーパー過去問シリーズの過去問は解説も良くできています。
公務員試験は受験者数が毎年相当数に上るため、教材の開発にも労力を割けますし、競争原理が働き実力のある講師が生き残っていくことにもなります。
このブログでご紹介した公務員試験の教材は力のある講師が書いたものがほとんどです。
そのため初学者が誤解しやすい所やわかりにくい所を丁寧に解説しています。
こうした解説をもとにスーパー過去問シリーズの公務員試験の過去問を解き、何が重要事項なのかを理解したうえで、行政書士試験の過去問を解けば、その問題が重要事項を聞いているのかそうではないのかの区別がつくようになります。
何が重要事項なのか区別できない状態で行政書士試験の過去問を解くと本当に掴みどころのない試験のように思えてしまうのです。
公務員試験は科目数が多いので教材は各科目の重要事項が効率よく身につくようにできていますし行政書士試験も科目数が多いので共通した特徴があります。
それを踏まえて試験問題の傾向が共通しているかというと試験問題の傾向自体は異なっていると思います。
そのため最終的には行政書士の過去問も解いて特徴を掴んでおくことが必要です。
行政書士試験の教材(総合)
公開日 : / 更新日 :
「条文の読み方」