現在医療機関でもらっている処方箋が、電子化されるようになりました。

今日から全国で運用が始まりましたが、すぐに利用できるわけではありません。

体制が整っているのは全国の医療機関、調剤薬局のうち0.1%にとどまっています。

まだほとんど準備できていないのです。

そのため、紙から完全に切り替わるわけではありません。

現在、医療機関を受診し、薬が処方されると、紙の処方箋が発行されます。

この処方箋を調剤薬局などへ提出し薬を購入することになります。

この紙の処方箋が、電子化され、紙の処方箋を持っていかなくても調剤薬局で薬を購入できるようになります。

医療機関も電子処方箋を確認することで過去の処方歴が確認できます。

電子処方箋の準備が整ったとしても自動的に電子処方箋になるわけではなく、患者側が選択して初めて電子処方箋が利用できることになります。

紙のものが単に電子化されるというより、データ自体がクラウド上で管理されるというイメージです。

このクラウド上のデータを医療機関や調剤薬局が確認することで、薬が処方されることになります。

電子処方箋を選択した場合は、番号が発行され、この番号により処方箋が特定されます。

マイナンバーカードとの連携も予定されていて、健康保険証として利用できるマイナンバーカードであれば、処方箋やお薬手帳などがカード1枚で済むようになっていくでしょう

まずは、電子処方箋を選択できるように、医療機関や調剤薬局の体制を整えていかなければなりません。