最近、高所恐怖症に関する記事を読みました。
高所恐怖症は、虫や注射針など特定の物や状況に、恐怖や不安を感じる限局性恐怖症の一種なのだそうです。
ちなみに私は高所恐怖症ではありません。
ただ、高いところで足がすくむという感覚はわかります。
この高いところを怖いと感じるのは本能なのだそうです。
ビルの中などで安全だと頭でわかっていても、本能の怖さのほうが勝ってしまうと恐怖を感じるのだそうです。
安全だから大丈夫と理性で判断するのは脳の前頭前野で、本能的に怖いと感じるのは脳の扁桃体という場所です。
本能なのでこうした感情を抑えることは難しいと思います。
気持ちと本能は密接に結びついているからです。
ただ、虫や注射針なら、対象物についての理解を深めたり、慣れで平気になるということはあり得るのではないかと思います。
私は以前、テレビで赤ちゃんを透明な床に這わせるという実験を見たことがあります。
透明になっている床の上を赤ちゃんにハイハイさせるのです。
下にヘビが置いてあっても、赤ちゃんはヘビが何かわからないため、平気で上を這ってしまいます。
しかし、下が空洞になっていると止まるのです。
本能的に下に落ちたら危ないと判断できているということです。
このことからも、高い所が怖いというのは本能なのだと思います。
ちなみに、赤ちゃんが高い高いをして笑っているように見えるのは、本当は怖がっているのだそうです。
感情によって表情を使い分けることが、まだできないのです。
高所恐怖症の人がいたら、いたずら半分に前に出すようなことは避けましょう。
「押すなよ」は芸人さんの芸だけということにしておきましょう。