石川県で起きた能登半島地震で原子力発電所の運転計画の見直しが必要になってきています。

避難経路などを策定する必要性があるのですが、今回の地震被害を見る限り、経路を決めたところで避難できるかどうかさえ怪しいのです。

ひび割れは勿論、道路が波打っていたり、崩れている所もあります。

倒壊したものによって塞がれてしまうところも出てきます。

避難する経路は1つが寸断されても、他の道路を通って逃げられるようにする必要があります。

災害時の対応のため原子力発電所にたどり着ける経路も確保する必要があります。

ただし複数経路でたどり着けるということは、テロリストなどの侵入経路も複数できてしまうことを意味します。

道路だけの問題ではなく、今回の地震では冷却水プールの水が溢れたり、モニタリングポストが機能しなくなり、データの欠測が生じています。

想定外の被害のようです。

大きな被害がなくても、影響が出ています。

大きな被害が出た場合には、これらの問題と重なって影響が生じます。

幸いにも、志賀原発は、運転停止中でした。

原子力発電所の直下が活断層であってもなくても、これだけ断層がいたる所にあり、どこが揺れてもおかしくない状況の所に原子力発電所を造って、安全かどうか議論すること自体がナンセンスな状態になってしまっています。

同様の問題は、他の原子力発電所でも起こり得ます。

今回の地震で起きたことが想定内と言えない状態での運用が続いています。