maneoというソーシャルレンディングで資金の流用が発覚しました。
特定の資金募集案件に対してローンファンドを組成し、複数の投資家が投資をする事により資金調達する手法です。
投資家は投資先が失敗すれば投資額を諦め、成功した場合は比較的高利回りの分配金等を受け取れる仕組みです。
この仕組を利用して調達された資金の一部が使途不明となっています。
流用されたお金の一部は政治家に流れていたという情報もありますが、詳細はこれからわかっていくでしょう。
最近は不動産投資案件が増えていたようでした。
これは、他業種だと貸し倒れリスクが高いのが理由と思われます。
もともと資金を募集する事業内容は不動産に限りませんので、他業種の事業資金の募集などもありました。
現在も、不動産以外の資金募集もあるようです。
ソーシャルレンディングはmaneo以外にも様々なサービスがあります。
今日はちょっと変わったソーシャルレンディングの利用法をご紹介します。
ソーシャルレンディングを使って資金調達しようというのではありません。
もちろん、資金調達したい方はそれでも構いません。
サービスによっても異なりますが、投資したり資金募集しなくても会員登録はできたりします。
会員登録すると募集案件の詳細資料を見られるようになります。
この募集案件の資料で自分が行う事業の情報を収集するのです。
資金募集には、ほぼ事業計画書と同じような内容の資料が要求されます。
そのため、資金募集の資料を見ると、飲食業であれば原価率を何パーセントに抑えているかということもわかります。
飲食の原価率などは有名なので他のルートからも情報が集められますが、他業種の場合も同様にデータを集めることができます。
投資案件の資料を自分の事業計画や経営計画の参考にするのです。
ただ、上にも書いたように最近は不動産以外の業種の募集案件が見つけにくい状況となっています。
自分が開業したり、既に行っている事業と同業の投資案件を見つけられるとは限りません。
それでも、似たような業種や、全く異なる業種の資金配分を参考にすることができます。
資金募集が可能になっているということはそれなりの審査に通っているということなので、ある程度現実味のある計画についての資料ということができます。
資金募集者も本気で作った資料ですから、参考にしてみてはどうでしょうか。
ちょっと変わったソーシャルレンディングの利用法でした。
そのまま投資して損失が生じても、弊所では責任を負いかねますのでその辺はご了承ください。