少子化と言われ人口動態は統計的にある程度見通しがついています。

少しですがその見通しよりも早く出生数が90万人を割ることがわかりました。

今日はクリスマスなのでキリストの生誕の日に日本の人口が統計を取り始めた明治以来最少の出生数となることがわかったのです。

一旦人口が増えた後に出生数が減ったので人口自体が過去最小というわけではありません。

ただ死亡による自然減も過去最多となり50万人を超える勢いです。

つまり急速に日本の人口が減っていることになります。

昔の人口に近づいているわけですから悲観することはないという方もいらっしゃるかもしれません。

ただ人口が落ち着いたというより親になる世代の人口が減少し出生数が減り高齢化が進んだ世代から死亡者数が増えているというあまり良い状態ではありません。

人口が減ったことになにか良いことはないかといえば日本は国土が狭いのでこれまで建物を高層化し土地を有効利用しなければならなかった状態から低い建物でも間に合うという可能性が出てきます。

人の数が減ればわざわざ高層化する必要もなくなってきます。

見通しの良い街で暮らせる可能性も出てきているのです。

ただし人口に合わせて高層住宅の建築を制限するという話はあまり聞きません。

むしろタワーマンションがたくさん建っているという状態です。

再開発でも高層ビルが建っている状態です。

人気の地所は人が集中するためまだ高層ビルで利用する必要もあるかもしれませんが未だに高さを競い合うという発想にはメリットを感じません。

災害やメンテナンスなど大きすぎる建物の問題はこれまで建てられた建物にも起こる問題です。

収益性より暮らしやすさが優先される日は来るでしょうか。

人口減少が解決のきっかけになれば良いですが解決策を考える人も減っているという状態です。