千葉県にあるある地層に注目が集まっていました。

約77万年から12万6千年前の頃の地層が発見されたのです。

この地質時代をチバニアンとする申請が行われていました。

地質時代で言う第四紀更新世の前期・中期の地層が見つかったのです。

地質時代とは地球上の地質を形成された年代で区分したものです。

千葉県でそのような地層が見つかったのであればあとは認定されるだけではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが事はそう簡単ではないのです。

千葉の地質がいつのものかという事実関係の問題だけでなく、この時代の地質はここだけではないのです。

具体的な場所としてはイタリアの南部の地質についても申請が行われていました。

地質時代の一つとして認定されたものを国際標準模式地といいますが国際標準模式地として認定されるためには

１．海底下で連続的に堆積した地層であること

２．地層中に過去の地磁気の逆転がわかること

３．地層が堆積した当時の環境変化が詳しくわかること

などの条件があります。

更にこの地層を開発などで変更できないようにしなければならなかったり、審査の際には立ち入れるようにしなっければならなかったり色々と大変だったのです。

日本側が提出したデータが詳細すぎて審査に時間がかかるため一時審査が中断されたりしていました。

国内の学者からもデータが捏造ではないかという異論が出て、この先生が土地の賃借権を取得し立ち入らせないと言い出し始めたのです。

最終的には条例を制定し審査で立ち入れるようになりました。

このような自治体側のバックアップもありチバニアンが誕生しました。