米子松陰高校が全国高校野球大会の鳥取大会を出場辞退したことが話題になっていました。
コロナウィルスの感染者が出たためですが、実際に感染していたのは生徒ではなく関係者だったのです。
鳥取県の高校野球連盟の規定どおりだと出場できないことになります。
生徒も検査を受けていましたが規定上の公的な検査には当たりません。
そんなこともあり、事態の収拾には時間がかかるにも関わらず、感染がわかったのが大会直前だったため出場辞退となりました。
高校側も嘆願書を提出したり、野球部の主将がツイッターに投稿したりするなど情報を発信していました。
これに呼応する形で知事や政財界からも同情的な意見が出ていました。
高校野球連盟は公益財団法人ですのでコロナの問題についても生徒や関係者の安全、ひいては他の社会の人々の安全を守るためにも、感染に対する何らかの基準は設けざるを得ないと思います。
今回、鳥取県の高校野球連盟は感染防止対策要領を定め、その規定どおりの対応で米子松陰高校が出場辞退に至ったわけです。
これに関し特別不当なことが行われたわけではありません。
ただ何のための感染防止対策要項かということを考えれば、今回のような柔軟な対応があってもよいのではないかと思います。
選手に感染者が確認できていないにもかかわらず、出場辞退に追い込まれるという理不尽な結果になっていましたが、当事者も声を上げ、周りの人間もこれに同調する気運が高まっていました。
鳥取県高校野球連盟も協議を行い、大会の運営上の安全が確認できたとして米子松陰高校の大会復帰を認めることになりました。
こうなると今度は不戦勝になっていた境高校に理不尽なことになる気もしますが、戦わずして勝つという、これもまた不自然な結果ですから、実際に対戦して決着を付けた方がスッキリするのではないかと思います。
これだけコロナウィルスの影響が長引くと、高校野球だけではなく、3年間まるまるコロナ下での中学時代や高校時代を過ごすことになる生徒が出てきてしまいます。
若者は重症化しにくいと言いますが十分影響は大きいのではないかと思います。
一転セーフに
「夏の呼吸壱の型」