ガソリン価格が上がっています。

原油価格が上がっているからです。

イランからの原油の輸入が禁止されたのが原因と見ることが出来ます。

一部の人はイランからの輸入割合は低いので影響はあまりないと言っていますが少なくともきっかけにはなているのではないでしょうか。

イランは核合意の一部履行停止を宣言し核開発活動を行い始めています。

これだけ見ると北朝鮮とあまり変わらないように見えますが事情は異なります。

今のイランのロウハーニー(ロハニ)大統領は穏健な路線なのです。

イランにはもっと保守的な反米層が存在します。

アメリカにとって敵対する存在が煙たいのはわかります。

しかし先にイランとの核合意から離脱したのはアメリカです。

中途半端な交渉では危険が高まるだけという点では北朝鮮の交渉と共通しています。

ただアメリカがギブアップとして相手国のどのような状態を想定しているのかが見えてきません。

現在アメリカは空母を中東に派遣しています。

原油価格の高騰はイランから原油を直接輸入できないからというよりも中東の緊張状態を反映していると言えるかもしれません。

こうした状況を中国が想定していたというのもアメリカ外交を困難なものにしそうです。

ここで中国の名前を出すと中東情勢と何の関係があるの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、中国に限らず二国間の関係は世界の様々なところに影響を及ぼすのです。

中東での緊張の高まりは中国にとっては想定の範囲内なのです。

アメリカの対イラン強硬路線と米中貿易戦争は切り離して考えることは出来ません。

そして北朝鮮もこの関係の中で立ち振舞わらなければならないのです。