7月7日七夕です。

以前は旧暦のお盆の時期が七夕だったようですが明治以降7月になったようです。

この時期が天の川、牽牛星、織姫星がきれいに見える時期になっていることとも関係していると思います。

牽牛星は彦星とも呼ばれていてわし座のアルタイル、織姫星はこと座のベガです。

日本だけでなく中国、韓国、台湾、ベトナムでも七夕はあるようです。

日本へは中国から伝わっていると思いますので中国に七夕があるのはわかるのですが他の国へは日本と同じように中国から伝わっているのではないかと思います。

台湾を除いて陸続きなので日本よりも伝わりやすかったのではないでしょうか。

地理的にも経度が一定の範囲に収まるため天の川、牽牛星、織姫星が同じような見え方をする地域には七夕が根付いたのではないでしょうか。

日本では仙台と平塚の七夕まつりが有名ですが私はどちらにも行ったことがありません。

たまには昔の人のように星空を眺める余裕を持ちたいところですが現代文明にどっぷり浸かっていて裸眼では星がよく見えないほどの視力になってしまいました。

七夕といえば短冊に願い事を書くという風習がありますが短冊は縦長なので当然縦書きです。

昔の人はサラサラと筆で書いたのでしょう。

最近は大人になってから美文字を目指す人もいるようです。

里芋の葉に溜まった露で墨をすって字を書くと字が上達すると言われています。

藤原俊成は「たなばたのとわたるふねの梶の葉にいくあきかきつ露のたまづさ」と読んでいます。(新古今集)

(通釈)七夕の天の川の川門を渡る舟の梶――その梶の葉に、秋が来るたび何度書いたことだろう、葉に置いた露のように果敢ない願い文(ぶみ)を。

この歌からも旧暦のお盆の頃が七夕だったことがわかります。