岐阜県で26年ぶりに豚コレラが発生してしまいました。

豚コレラは豚やイノシシ特有の熱伝染病ですが人に感染することはないと言われています。

人に感染しないなら養豚業だけの被害に感じる人もいるかも知れませんが養豚業者だけの問題ではすみません。

感染が広がれば豚肉の価格に当然影響は出ますし豚肉の価格に影響が出れば家計や外食産業全体にも被害が広がります。

最近暑い日が続いていたので一頭目は豚の熱中症的な症状と勘違いし豚コレラであるという判断が遅れたようです。

豚コレラが発生すると豚の移動などは禁止され殺処分がなされます。

コレラと名前がついていますが人間のかかるコレラとは別の病気と考え他方が良いです。

人間のかかるコレラはコレラ菌が原因でコレラ菌が出す毒素によって治療しなければ死に至ることもあります。

人間の場合は地域や時代により経口補液によって治療が行われることがあり日本では明治時代にラムネが治療に用いられていたこともありました。

現在は消化管を休めたほうが良いとされているため点滴などでの治療が一般的になっています。

一方豚コレラの方は人間のコレラとは別の病気であり治療法は見つかっていません。

そのためまずは豚の移動を禁止し殺処分が行われてしまうのです。

人間の病気に対する治療法や薬は日々進歩していますが動物の病気の方はまだまだ治療法がよくわからないものがあるのです。

豚コレラの場合ウィルス性の病気であることはわかっています。

厄介なのはこの豚コレラウィルスに熱耐性があるのです。

80℃で3分ぐらいは生存していると言われています。

それだけでなく冷たい方にも強く冷凍でも4年ぐらい活性を保つと言われています。

早く治療法が見つかることを祈りたいと思います。