はやぶさ2が地球に戻ってきました。

小惑星リュウグウから試料の入ったカプセルを地球に向けて投下します。

このカプセルはリュウグウから持ち帰られたものであることをかけてか「玉手箱」とも呼ばれています。

何が入っているかというとリュウグウで採取した石や砂などが入っています。

何があるかわからないから採取するということも言えますが、存在しているであろう物質の一つは炭素だと言われています。

更に生命誕生につながる有機物が出てくるかにも注目が集まっています。

炭素なら地球にもあるわけです。

なぜリュウグウのものを採取したかというと、リュウグウは地球よりも外側の軌道で太陽の周りを回っています。

それに加え地球のように大気に覆われていて自然環境によるによる変化が激しい星とリュウグウの環境は異なると考えられています。

そのため太陽系が誕生した時の状態に近い試料が手に入るのです。

これを分析することにより太陽系誕生の過程が明らかになるのではないかと期待されています。

身近な物質を分析することを意外に思う方もいらっしゃるかもしれません。

地球の周りなら存在している物質も周期表に載っているぐらいの種類しかないわけです。

宇宙には地球上に存在する物質以外のものもあるでしょうが、地球で見られる炭素や金属などの物質は宇宙全体から見ればほとんど存在しないものです。

つまりレアメタルでなくても地球上の物質自体が宇宙全体から見ればレアなものなのです。

宇宙に存在する物質の殆どはダークマターやミッシングマスと呼ばれる暗黒物質だと言われています。

実態はよくわかっていませんが、その存在が否定できないものが存在していると考えられているのです。

この辺を解明するには「お爺さん」になるぐらいでは済まないぐらいの時間がかかると思います。