これまでのような経済状態が続けば、2040年頃に新興国に追いつかれ、日本は海外よりも豊かでなくなるという見通しが、経済産業省から発表されました。

新型コロナウィルスの流行により経済活動が鈍っているというのとは別の次元の話です。

円高の時に、日本国内の工場が海外へ移転したり、新たに海外の生産拠点が設置されたり、技術流出が起こりました。

現在、円安になり、日本国内で製造業を復活させるという考えもありますが、賃金の上昇により簡単にはいかない状況です。

それでも有望産業へ投資し、技術を育てておかないと、将来的には衰退しかねない状況です。

事は、海外で生産するか日本国内で生産するかという問題だけでなく、製造業においてデータ改ざんなど、まともに物を作れなくなってきていることです。

技術流出とともに、高品質のものが提供できないのであれば、販売しないという、プロ意識のようなものまで失われたかのようです。

過去の技術力や、経済力に対する印象が残っていても、物を生産する人間の意識が低下してしまっては、競争にはなりません。

問題の影響は、製造業だけでなくサービス業にも波及します。

技術やノウハウの海外流出に加え、派遣社員が業務を担うことにより、国内外でプロが消えていった結果、技術は進歩しているように見えるものの、満足度はあまり高くならないという奇妙な現象が生じていきそうです。

人手不足で、不慣れな人間も現場に出なければならない現状がある以上、この傾向は増々強まるのではないかと思います。