2020年に実施された行政書士試験の結果が発表されました。

合格した皆さんおめでとうございます。

残念だった方は今年頑張るにせよ、諦めて他の事をするにせよ今後の方針を決めましょう。

2020年の試験データの概要ですが。

受験者は41681人

合格者は4470人

合格率は10.7%

という結果でした。

前年よりも受験者数は増え、合格者数は減っているので合格率は下がりました。

行政書士試験についてはこのブログでも何度か書いているのですが、成績の良い順に何人合格という相対評価の試験ではなく、合格最低点をクリアすれば何人でも受かる試験です。

そのため過去には合格率が10数%になることもあれば2%台などという年もありました。

それだけ試験問題で一定のレベルに落ち着くような作問をすることが重要となります。

この試験の特徴は掴み所がないところが特徴の試験です。

試験範囲は広く、問題を見ると細かいことが聞かれているようですが、その問題がどの法律の問題なのか、その法律のどの項目の問題なのかわからないと答えようのない問題が出題されることもあり、細かな知識だけに目が行くと足元をすくわれる試験でもあります。

私は本試験での記述式の点数が比較的良い方だったのですが、合格した年は自分の中ではあまり記述式の点数は高くない方でした。

このように年によっても成績に変動はあるので、取れるところでできるだけ点数を稼げるようにしておくことが重要になります。

採点方法などは公表されていませんが、記述式について少しだけアドバイスをするとキーワードに点数が乗っているように思います。

そのため減点を恐れるあまり、曖昧な表現にしたり、キーワードを落とすと、頭にはほぼ正解となる項目が浮かんでいて書けたつもりになっていても点数が伸びないということが起こります。

勉強する時に記述式で書くとすれば何がキーワードになるのか意識するようにしましょう。

法律の適用範囲を正確に理解することも重要です。

適用される条件や効果を導き出す要件がある場合、その内容が書けずに曖昧なまま結論だけ書くと点が伸びないと考えた方が良いでしょう。

場合分けをして書くかどうかなどはあくまで問いの聞き方や字数によって決まってきます。

このあたりもキーワードを意識していないと正解は字数の割に思ったよりも多くの内容の記述を要求していたということになりがちです。