日常生活でインターネットの利用が増えると個人情報が流出する機会が増えるということを昨日書きました。
インターネットの利用が進めば流出する情報は個人情報には限りません。
流出というより積極的にサイバー攻撃を行い強引に情報を取得しようとするケースも出てきます。
最近ロシアの潜水艦を設計する機関がクラッキング(ハッキング)を受けました。
中国の仕業ではないかということが言われています。
ネットを利用した水面下の攻撃です。
中国とロシアの関係は、対アメリカとの関係で敵の敵は味方ということで同盟関係にあると言って良い関係です。
にもかかわらず中国がロシアの情報を盗むということはあるのでしょうか。
結論から言うとあり得ると思います。
中国は問題となっている東シナ海や南シナ海への艦船の展開だけでなく、アメリカの存在感が低下している中東などへも艦船を展開する機会が増えています。
潜水艦に関する技術情報の取得に積極的なのです。
特に原子力潜水艦は造れる技術を持っている国が限られます。
中国の周辺ですとオーストラリア、日本、ロシアなどです。
このうちオーストラリアと日本は核を保有しない国であることや西側諸国であるため軍事技術に関するやり取りはしにくい関係にあります。
そこでロシアということになりますが、ロシアからの技術提供を受けるのではいつまでたってもロシアの下ということになりますので独自の開発にこだわるのだと思います。
そこでなんとかロシアから潜水艦に関する技術情報を取得しようとすることは十分ありえるのです。
開発がうまく行っても行かなくても潜水艦は尖閣など日本の領海にも既に入ってきています。
海の上の船のように目には見えないのでニュースになりにくいだけです。
自衛隊でも把握できているものとできていないものがあります。
なんせ目で見えませんので。
文字どおり水面下の攻撃が可能になります。
そのため余計に開発したがるということになります。