京王線内で男が刃物で乗客を傷つけライターオイルを撒いて火をつけた事件で、駅に停車した電車のドアを開けなかったことが問題になっています。

国土交通省はホームドアとずれても開扉することを鉄道会社に指示しました。

しかしです。

今回乗客が電車の窓を開け、そこから身を乗り出してホームに脱出したことから問題になっていますが、ドアを開けた方が良いのかどうかは状況によるのだと思います。

勿論、電車内に火がついているのに乗客が外へ出られないのはまずい状況です。

ただ、今回の事件では男は刃物を振り回しているので、ドアをお開けてしまうと外へ出て他の乗客を襲撃する可能性もあったわけです。

それに加え電車のドアが開くと空気が外から電車内に吹き込んでくることがあります。

この吹き込んでくる空気により火が一気に燃え上がる可能性もあったのです。

今回被疑者の男は犯行後椅子に座っておとなしくしてたことや火もそれほど燃え広がらなかったこともあり、ドアを開けても問題なかったのかもしれません。

ただ、状況によっては開けなくて正解という事も考えられます。

緊急時にドアを開けた方が良いのか、閉めたままが良いのかを判断することはとても難しいと思いますが、1つの基準に決めない方が良さそうです。

今回鉄道会社の職員は、乗客が窓から逃げ出していることもあり、電車を移動させたり、ドアを開けたりしなかったようですが、その判断は必ずしも間違っていなかったのではないかと思います。