年末になると、警察の仕事を元にしたテレビ番組が放送されます。

年末の防犯を強化する目的があることは明らかです。

年末という時期は人が情緒不安定になる時期なのかもしれません。

大阪であった放火事件なども年明けではないのは偶然ではないはずです。

身の回りにも年末に情緒不安定になるということに思い当たるふしがあります。

年を越すのにお金が必要なため、財産罪などが増えるのもこの時期です。

テレビ局の特別枠として番組が作られるという事情もあると思いますが、警察の協力なしには制作できません。

このような番組が制作されるのには官民一体となって年末に犯罪を防止しようという意図が現れています。

他にも同じようなことがあります。

死刑の執行です。

見せしめ的な意図は否定されていますが、凶悪犯罪が続いた後や年末などに死刑が執行されることが多いのです。

公式には刑の執行以外の目的は無いとされていますが、これまでの経緯を見ると犯罪抑止のために利用されていることは否定しにくいのではないでしょうか。

凶悪犯罪を犯し、犯人であることにほとんど疑いを差し挟む余地がない犯人から死刑が執行されているようです。

社会から永久に隔離するという制度として死刑があります。

凶悪な犯罪を犯した人間は生きる資格がないので早く刑を執行してしまえという考えの人もいると思いますが、非公式ながらも犯罪抑止のために死刑の執行が利用されているとしたら、死刑になるような人でも世の中の治安に役立っているということになります。

今述べた内容とは少し意味が異なりますが「善人なおもて往生を遂ぐ いわんや悪人をや」と言ったとされる親鸞の言葉が思い出されます。

ここまで来ると宗教や哲学的な問題に直面します。

命のあり方の問題なので、必要性を感じなくても一度は考えなくてはならない問題なのかもしれません。