気急激な円安が進んでいます。

1ヶ月ちょっとで10円以上円安になっています。

円安になるということは円の価値が下がるということです。

物を輸入する際、これまで以上に円を払わなければ同じものが買えないことになります。

国内の値上げラッシュに加え、輸入物の値段も上がるということになります。

増々、物価高が進みそうです。

ウクライナ情勢も関係していると思います。

ただ、通常であれば有事の円買いということで円が買われます。

リスクを避けるために、世界的に見れば他国に比べ経済が安定している日本の円を買う人が増えるからです。

しかし、今回は円安になっています。

これはアメリカの金利が関係していると思います。

アメリカの金利はいま2%以上あります。

日本の金利は0.0○%といった数値です。

ロシアへの経済制裁など国際経済の先行きが不透明ですので、今の状態ではプロの投資家は金利の安い円を売って、金利の高いドルを買うことになります。

急激な円安が進み日銀は指し値オペを実施しました。

金融機関から無制限に国債を買い入れているのです。

欧米はインフレ抑制のために、いち早く利上げを実施しています。

国内経済のことを考えて、日銀は金利抑制という方向に舵を切ったのですが、日本の財布の中のお金の価値を下げて、外国の財布の中のお金の価値を上げる結果になっています。

そのお金がウクライナへの軍事支援などにも使われることになります。

武器などを供給する軍事支援というと、全額支援国の政府不負担になりそうな気もしますが、そうでもないということです。

軍事産業が大きい国ほど経済が潤うという仕組みになっています。

ウクライナを支援しなくて良いというわけではないのですが、日銀が指し値オペで投入した資金が軍事ビジネスに吸収されていくという構図は意図されたものであるのか知る由もありません。