最近2つの交通に関する両極端なニュースを見たので、それを記事にします。

1つは横断歩道を渡るのに止まってくれた車に深々とお辞儀をする小学生についてです。

このようにお辞儀されると車が止まってくれる確率が高くなり、子供の安全も図れるという効果があるようです。

私が読んだのはネットの記事で、記事の執筆者は横断歩道で車が止まるのは当たり前のことで、当たり前のことに対して子供に深々とお辞儀をさせることに違和感を感じるという内容の記事でした。

もう1つは千葉県の海岸沿いの道路で、ヤシの木が生えているスポットについてのニュースです。

海岸沿いにヤシ並木があるので海外のような雰囲気もあるせいか、写真撮影禁止とヤシの木自体にも表示されているにもかかわらず、車を止めて写真撮影する人が跡を絶ちません。

どうすれば止めさせられるかと議論になっているのです。

このような人達に注意をしても、他の人もやっているなどと言い出すのが落ちです。

2つのニュースに関連性はありませんが、全く正反対の話題で、同じ国のニュースとは思えないくらいです。

現在は写真撮影禁止の表示を無視して、道路に車を止めて写真を撮ってしまう人達も、かつては車にお辞儀をしなさいと言われれば、素直に言うことを聞く子供だったのかもしれません。

成長する過程で、お辞儀をさせていた大人の欺瞞や偽善ぶりに、嫌気が差し、言う事を聞かなくなったわけではないのだと思いますが、仮にそうだとしても、それがわかったところで事態は何も改善しません。

おそらく、罰を与えるような方法では、余程厳しくしない限りは路上駐車を無くすことは難しいでしょう。

駐停車禁止を止めさせるには子供のお辞儀のように、何か懐柔策がないと難しいかもしれません。

ルールを守ったドライバーに、直接小学生にお辞儀をしてもらうという事も考えられますが、この2つの集団が出会うことはおそらくないのだと思います。