円安が止まりません。
原油高によるコスト上昇に加え、円安による輸入商品を扱っている企業は大きな打撃を受けます。
新型コロナウィルスの流行により、活動自粛を迫られ、疲弊していた財務内容に、追い打ちをかけるように円安が進んでいます。
コロナの影響は企業経営者の背金ではないとしても為替はもともと経営判断で考慮しなければならないリスクの1つです。
コロナのダメージを耐え忍んできた企業も、円安によりギブアップするところも出てきています。
この状況に利上げをしない日銀も、何もしないわけにもいかず為替介入の準備に入っています。
レートチェックを始めたのです。
レートチェックでは外国為替市場で外貨を売買している業者に取引金額や取引量を聞き取ります。
それに加え、実際にいくらで通貨を売買できるか調査します。
つまり本格的に為替介入する準備を始めたということになります。
具体的にどのように介入するかというと、円安で介入する場合、財務省所管の外国為替資金特別会計で保有しているドルを売って、円を買い入れることになります。
ちなみに、ニュースなどで公開されているレートは、外国為替市場で業者が取引するレートです。
海外旅行などする際に両替する場合は、その時の外国為替市場のレートに、両替業者の両替手数料が加えられるので、速報で流れているレートと同じにはなりません。
更に日本で両替するか、海外で両替するか、両替業者の手数料によっても変わってくるため、旅行などの際は、安く両替できるところを探すことが重要になります。