埼玉県では、エスカレーターで立ち止まることを義務付ける条例が制定されています。

義務と言っても、違反しても罰則はありません。

高齢者や障害者や妊婦さんなど、横を歩く人がいることで怖い思いをしている人のためにできた条例です。

エスカレーター上のマナーとして片側を空けるということが行われています。

東では右側、西では左側を開けます。

そのため東京で、右側に立っている人を見かけると、関西の人だろうと想像がつきます。

しかし、そもそもエスカレーターは人が歩くことを想定して作られてはいないのだそうです。

歩くことで、立っている人に危険を生じさせるというよりも、歩いている人自体が危険なのだそうです。

エスカレーターの階段は、通常の階段より段差があり、つまづきやすいということです。

当初この条例の話を聞いた時、高齢者や障害者や妊婦さんも移動はするので、階段でも横を人が歩くのではないかと思いました。

ただ、高齢者や障害者や妊婦さんなどが安全に、楽に移動できるように、階段ではなく、エスカレーターを使うわけですから、気の回し過ぎというより、立ち止まるというルールを作るところがあっても良いのかもしれません。

条例というローカルなルールのため、他の所から埼玉へ来た人が歩いてしまったり、反対に埼玉県内で慣れてしまった人が、他の都道府県で立ち止まったりすると、トラブルも予測されます。

埼玉県内では知事自ら条例の内容をアピールをしたりしたようですが、他県の人も含めて周知していく必要がありそうです。

横を歩いてほしくないのかどうかは、高齢者や障害者や妊婦さんなど社会的弱者と呼ばれる人達と同じような立場になってみないとわからないのかもしれません。

そのような人達からの評判が良いのなら、他の都道府県へ広がっても良いのかもしれません。