原油高や天然ガスの供給が減っているため、電気料金やガソリン格にも影響が出ています。

これまでの化石燃料を使わない技術の開発も進んでいます。

船舶などでは既に水素燃料の利用が試みられています。

宇宙へ飛ばす人工衛星などにも燃料は必要です。

これまで使用してきたヒドラジンやキセノン、クリプトンといった物質は毒性が高かったりコストがかかったりと、デメリットも有りました。

このような問題を克服する燃料として水を使った水エンジンを東大のベンチャー企業Pale Blue(ペールブルー)が開発しています。

今年1月3日に打ち上げたスペースX社のファルコン9に搭載されている超小型人工衛星に使用されています。

水エンジンは、水蒸気を熱して生成した水のプラズマを噴射することで、人工衛星の軌道を修正したり、姿勢を制御するものです。

水を利用するため、毒性もなくコストも安くすみます。

既に月に水があることがわかっているので、将来的には月まで行けば燃料を補給できることになります。

これにより、より遠くまで人工衛星を飛ばすことができるようになりそうです。

ただ、このような宇宙進出にも心配な面もあります。

月の水を使えば減ることになりますし、宇宙で水を噴射すれば、無いはずの物質がそこに存在するようになります。

これは、結局人間が地球上でやってきた、汚染や自然のバランスを崩すことに繋がりはしないかという心配です。

このような懸念が現実のものかどうかも、何らかのチャレンジにより得られたデータをもとに判断する他ありません。