大阪の天王寺動物園のオオカミ舎の前に貼られたお知らせが話題になっています。

オオカミ舎の前では、オオカミの遠吠えを真似する来園者がいるのだそうです。

理由は色々あるようですが、オオカミが遠吠えをしないので、真似して鳴いて、オオカミの遠吠えを誘っている人もいるようです。

ところが、真似をして鳴いても、オオカミが返事をすることはないそうです。

飼育員さんによれば、オオカミは、かしこく、オオカミの社会は上下関係が厳しいので、人間が真似をしても、勘違いして返事をすることはまず無いとのことです。

まず、仲間の声を覚えているので、間違って返事をするということはないそうです。

それに加え、人間がするもの真似は、クオリティーが低いようです。

高い声で「ワオーン」などと真似する人が多いようですが、実際のオオカミの声は低く、カタカナにはできない音です。

更に群れの中に序列があり、格下のオオカミが鳴いても、仲間は返事をしないそうです。

つまり、格上のオオカミと区別できない程のクオリティーで鳴かない限り、勘違いして返事をすることは、まず無いということになります。

本物のオオカミの場合、格上のオオカミが鳴くとそれに呼応して、仲間のオオカミも鳴き始めるようです。

ちなみに、ニホンオオカミは絶滅してしまいましたので、天王寺動物園にいるのはチュウゴクオオカミです。

飼育員さんは、高音の遠吠えが聞こえると、また誰か人間が吠えていると思うのだそうです。