緊急通報時、状況を上手く伝えられる人もいれば、上手く伝えられない人もいます。

テレビなどで緊急通報時に、興奮して喋っている人の映像が流れることがあります。

そのような状況では、まず落ちついて話してもらうことも難しいのだろうと想像がつきます。

これまでも、スマートフォンのカメラなどで要救命者の状態を撮影し、それを医師に見せることで要救命者の状況を伝えることができたという人もいました。

今回、横浜市の消防局が緊急通報時のLIVE映像の配信システムの運用を始めました。

これは、緊急通報時に、消防指令センターが必要だと判断した場合、通報者のスマートフォンにURLを送信し、通報者がこのURLにアクセスすると、スマートフォンのカメラで現場の映像をリアルタイムで送信できるというものです。

送信された映像を基に口頭で応急手当の指示などを伝えることもできます。

救急救命にあたる医師も、言葉で伝えられるだけでなく、事前に映像を確認できれば、準備や処置も変わってくるのだと思います。

普段使っている時も疑問に思うのですが、カメラを使っている時にどのように通話するかという問題があります。

最近、はやっているブルートゥースイヤホンなどがあれば問題はなさそうです。

無い場合には、ボリュームを上げて撮影しながら通話ということになるのかもしれません。

このシステムは、緊急通報の時に使えるだけでなく、災害救助の際に隊員が現場から状況を伝えることにも使えるのだそうです。

いわば権限付与のシステムですから、不要な時に一般の人がアクセスしてしまうという面倒なことが起きにくいのもメリットです。

早く、他の自治体にも広がってほしいと思います。