医者の不養生と言いますが、養生したくてもできないぐらい、医師の勤務条件が悪化しています。
一部の医師からすれば、昔からそういうものだと言うかもしれません。
新型コロナウィルスなどの影響も否定できません。
ただし、一時的なものでもなさそうです。
このような状況を改善するため働き方改革がなされています。
その一環が、看護師に一部の医療行為を認めるという業務移管という改善策です。
来年4月から、人工呼吸器の設定変更やカテーテルの抜去などが認められていくことになりそうです。
医療機関を受診している人の中には不器用な医者より、器用な看護師の方が安心という人もいるかも知れません。
ただ、看護師であれば器用とも限らないので、いきなり看護師が行い始めるわけではなく、特定行為についてきちんと研修が行われます。
医師の連続勤務時間も制限されてきています。
地域医療、働き方改革、医師の偏在への対策が三位一体で進められています。
ただ、心筋梗塞など一部の病気では、発症してから治療まで時間の勝負になる病気もあります。
日本心血管インターベンション治療学会は、医師が少ない地域では、医師の勤務時間を制限した場合、患者の死亡率が上がるのではないかという見解を明らかにしています。
発症してすぐカテーテル治療が受けられれば助かる確率は上がりますし、血栓などを溶かす薬を投与できるだけでも違うのです。
医師や看護師に、休息時間を分けてあげることはできませんが、忙しくなりすぎないように、自分の健康に注意することはできます。