以前このブログの記事で書いたように、福井県にある敦賀原発2号機の運転再開に向けた手続きが進められていますが、再運転の申請のために提出された資料に1300箇所以上の間違いが指摘されていました。

原子力規制委員会による審査が中断されていましたが、運転再開を望む日本原子力発電側が資料を再提出しました。

修正された資料のほとんどは、敦賀原発2号機直下の断層が、活断層ではないことを証明するためのものです。

分量だけでも、はじめに提出された資料の3倍以上になってしまいました。

追加されたのは1100ページで、全部で1600ページの申請書となります。

修正された申請書が提出されたため原子力規制委員会は改めて、敦賀原発2号機の運転再開を認めるかどうかの審査に入ります。

資料自体に誤りがあっても、結論が変わらないことに疑問を感じます。

誤った資料を元に判断していたので、もしかすると活断層かもしれませんとはならないからです。

仮に判断が正しいとすれば、単純に正しい結論を導くための資料の記載を間違えていたことになりますが、これほど多くの間違いが記載された資料を提出してしまう原電側に再運転を認めて大丈夫なのかと思ってしまいます。

資料の作成に十分な時間がなかったことや人材不足が指摘されていますが、それは再運転の運用でも同様に問題になるのではないでしょうか。

施設としての原子力発電所の危険性だけでなく、運用する人の問題としても不安が残ります。