関西・大阪万博で良くないニュースが続いているため、少し良いニュースも書きます。

イタリア(イタリア共和国)が、独自にパビリオンを建設するタイプAのパビリオンの概要を発表しました。

木の神殿のような感じです。

我々世代は、ヨーロッパは石の文化、日本は木の文化と教わった世代ですが、パビリオンは木造なんですね。

屋上には庭園を造るそうです。

イタリアのアートや食文化を紹介するため、レストランやカフェも造られます。

今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。

これに対してイタリアのパビリオンのテーマは「アートはいのちを再生する」です。

現代のアートとルネッサンスで臨もうという意図でしょうか。

イタリアの代表者は、「イタリアの典型的なライフスタイルを知ってもらいたい」とコメントしています。

これについては、少し補足があります。

京都大学の先生が、万博は本来、一箇所に集めることが難しい現在の世界を、万博という形で「活写」し、後世に伝えることに意味があると述べていらっしゃるのを目にしたことがあります。

これまで関西経済、ひいては日本経済を押し上げることに役立ってほしいと、このブログで書いてきましたが、経済効果は二の次だと釘を刺されたような思いです。

ただ、経済的なメリットの少なさが、パビリオン建設の出足の鈍さに繋がっているような気もします。

世界を「活写」するためにも、より多くの国や地域に参加してもらうべく、経済的な効果にも期待してしまいます。

まだ言うかといわれそうですが。