大相撲で外国人力士がいるのはあたりまえの状態になっています。

特に、モンゴルにはモンゴル相撲もあるので、実力のある力士がたくさん大相撲の力士になっています。

外国人スポーツ選手の場合、アマチュアであれば「特定活動」という在留資格で活動することもありますが、プロ選手だと、就労の在留資格である「興行」、それも、たいがいは「興行3号」が必要になります。

その後、日本に帰化する選手もいます。

お相撲さんといえば、引退後はちゃんこ屋さんを開くことが多いです。

引退するのは外国人力士でも同じです。

日本に馴染んだ外国人力士であれば、日本でお店を開いて生活していこうと考えるのは自然なことかもしれません。

在留資格が興行ではお店は開けませんが、在留資格を変更したり、帰化すれば、お店を開くことはできます。

最近、「元モンゴル人力士が両国でちゃんこ屋をやっている」という文章を目にしました。

モンゴルと日本でちゃんこ屋をやっているのかと思ったら、「りょうこく」ではなく「りょうごく」でした。

つまり両国国技館のある、両国でちゃんこ屋をやっているという意味だったのです。

行司軍配差し違えではなく、意味の取り違えです。

これが、昔だったら外国人力士がいることも少なかったですし、国技館のある場所が、蔵前だったらこのような誤解も生じなかったはずです。

国技館のある場所が、両国になり、外国人力士がいるのがあたりまえの時代になったからこそ生じる誤解と言えるでしょう。