今日、1月7日は七草粥を食べる日です。

近年の話としては、お正月にごちそうを食べた胃を休めるという効果も期待されているようです。

ただ、伝統的には1年の無病息災を祈る儀式的な意味合いが大きかったようです。

昔の中国(中華人民共和国)では、1月1日を「鶏の日」、2日を「狗(いぬ)の日」、3日を「猪(豚)の日」、4日を「羊の日」、5日を「丑の日」、6日を「午(うま)の日」として、それぞれの日には、その家畜を殺さないようにしていたそうです。

そして、7日は「人の日」で、この日は刑罰を行わなかったのだそうです。

その1月7日に七種粥を食べることで、無病息災を祈る風習ができ始め、7種粥を食べる風習と子(ね)の日に行われてきた若菜摘みが合わさって七草粥という風習に変わっていったというのが実際のところのようです。

七草の種類は、縁起を担いでいる部分もありますが、植物に精通していた昔の人のチョイスですから、体に良いものが多いというのも事実です。

それぞれの植物の背景を知り、実際に採って食べれば、更に効果が上がりそうですが、七草揃う場所を知っている人も、見分けて採れる人も、あまりいないというのが実情だと思います。

それでも、買って食べる意味はあるでしょう。

近年の添加物や調味料による濃い味付けのものを食べ慣れている食生活からすると、味覚をリセットするという意味では、以前よりも重要性を増していると言えるかもしれません。