北京で中国(中華人民共和国)の習近平氏と台湾の前総統馬英九氏が会談しました。

その際の、馬英九氏の発言が注目を浴びています。

「我々は政治制度も価値観も異なるが同じ中華民国に属している」と発言したのです。

現在、中華民国は存在しませんので、これが意図的なものなのか単なる言い間違えなのか話題になっているのです。

個人的には意図的なものではないかと思っています。

独立もしないが、習近平氏が推し進める統一によって吸収される気もない、でもルーツは一緒だよねというメッセージではないかと思います。

一方日本の岸田首相はアメリカ(U.S.A)に招かれ、日本の軍事増強を評価されました。

これには様々なメッセージが込められているように思います。

1つは、ウクライナ支援やイスラエル支持によるアメリカの負担増に対するエクスキューズです。

ウクライナやイスラエル支持により、アメリカは決して他国のために負担するだけではないのだというメッセージです。

同盟国の日本を軍事増強させたことにより、アメリカの極東での軍事負担が軽くなったではないかということです。

これに加え、対中国政策で割れている国内に対しても、同盟国である日本が軍事増強しなければならない程の状況なのだというアピールです。

今後、中国との対立により軍事的な負担が増えても、それは仕方ないことなのだという伏線です。

日本の代表がアメリカで歓迎され、日米の関係が良好であるのは良いことのように思いますが、大統領選を控え、アメリカは決して経済的な支出をしているだけではなく、外交を上手く行うことによって、必要な負担を他国にもさせているというアピールが、そこにはあるように思います。